気づけばはやパパ歴1年。娘が可愛いすぎるのですが、妻の妊娠中は「父になる」という自覚がゼロでした。

というより気持ちが追いつかない感じで、夫として妊娠中の妻にしてあげられることも何にも思いつきませんでした。

嫁

君のような男が妻の妊娠中に浮気したりするんだよ!!
ほら、これでも読んで父親の自覚を持ちたまえ!!

フンッ

速川ユーキ速川

こ、これはドラマ化もされている・・・
『コウノドリ』じゃないか!!

オーッ

『コウノドリ』ってどんな漫画?

他人に勧められて漫画を読むのは好きじゃないんですが、これは読んで本当に良かった。これから父親になろうとしている全ての夫におすすめしたい漫画です。

『コウノドリ』はモーニング(講談社)にて連載中の鈴ノ木ユウによる産科医療漫画です。現在は21巻まで発売され、ドラマ化もされています。

主人公は産婦人科医の医師であり、ジャズピアニストでもある鴻鳥サクラ。髪型が個性的すぎるけど、素晴らしい先生なんですよ。

とにかく温厚で優しい性格なのですが、ここぞという時は冷静な判断を下したり、厳しい言葉を発したりします。それは患者であってもです。

しかし、それは患者に寄り添おうという気持ちが人一倍強いからであり、作品を読めばきっと誰もが「こんな先生に診てもらいたい」と思うことでしょう。

主人公以外の登場キャラも個性派揃いですが、僕がダントツ好きなのは助産師の小松ルミ子です。

彼女は名言が多く、なかでも出産時の弛緩出血で大量出血を起こし、子宮を摘出した妊婦のエピソードが印象的です。

じゃあもう金玉いらないね

出典:コウノドリ 5巻

軽はずみな発言をした院長に一切臆することなく、痛快に説き伏せる小松ルミ子。かっこよすぎます。

他にも魅力的なキャラはたくさんいますが、この作品自体の魅力もお伝えしておきましょう。

重いテーマだからこそ“現実感”がある!

妊娠・出産はハッピーなことばかりじゃない。『コウノドリ』を読むとそれがしみじみ感じられます。

妊娠・出産にはリスクが必ず伴い、そしてそのリスクを大きく背負われるのは女性という現実。

『コウノドリ』はそれを明瞭に描写しているため、「死産」や「産後うつ」など重いテーマを取り上げたエピソードが数あります。

思わず目を背けたくなるほどの現実感ですが、それこそが『コウノドリ』の魅力でもあります。

「漫画だから〜」みたいなツッコミどころが少ないので、自分が夫としてどれほど無知だったかを痛感します。

つまり医者や妊婦だけでなく、“夫”という視点が描写されたエピソードも多々あるのです。

だからこそ現実感があり、妊娠・出産がテーマですが男性も共感しやすい作品となっています。そもそも男性誌で連載されてますしね。

“父”になる前に必ず読んでおきたい漫画!

僕の嫁は切迫早産で2ヶ月間の入院を経て無事出産できたのですが、その間「夫は無力」と感じていました。

しかし、たとえ無力でも”無能な夫”にはならなかったと思います。

というのも、『コウノドリ』には無能な夫が登場するエピソードが数あります。

妊娠・出産に際してリスクに直面し、大事な決断を妻に丸投げするダメ夫。

自分の思惑通りに事が進まなくなり、妊娠中の妻へのDVに走るクズ夫。

ひどいもんですが、反面教師として「夫としてどう行動すべきか」を考えさせられました。

それは「入院中の嫁に何をしてあげられるか」を自発的に考える力、そして行動する力の糧となりました。

もし『コウノドリ』を出会うのが出産後のことだったら、僕も無能な夫の一人だったかもしれません。

嫁の出産前に『コウノドリ』と出会うことができて、本当によかったと心から思います。

おすすめしたいエピソードを紹介!

『コウノドリ』はどれも素晴らしいエピソードばかりですが、今回は印象的な夫が登場するエピソードをいくつか紹介します。

【1巻 TRACK3 淋病】

妊娠中の妻がいるのに浮気に走り、淋病に感染してしまったクズ夫のエピソードです。

浮気も問題ですが、妊娠中の妻にまで淋病が感染してしまった場合はさらに問題です。

妊婦が淋病に感染してしまうと流産や早産を起こすことがあり、さらに赤ちゃんにまで感染してしまうことがあります。

もし赤ちゃんにまで感染すると、様々な病気にかかってしまい、重い場合には失明する恐れもあります。

出典:コウノドリ 1巻 TRACK3 淋病

浮気や不倫は倫理的に許されないし、多くのリスクを抱えてしまう行為ですが、妊娠中の妻がいた場合は赤ちゃんにまでリスクを背負わせてしまいます。

それは、もはや無責任という言葉では片付けられないですね。一時の感情に流されない強き夫でありたいものです。

【2巻 TRACK5 無脳症】

お腹の赤ちゃんが無能症と診断され、悩み苦しむ夫婦のエピソードです。

無能症の赤ちゃんは胎内で生きられても外の世界では生きられず、また無能症の赤ちゃんを出産することは母体へのリスクが大きすぎるとして人工妊娠中絶を勧められる夫婦。

妊娠継続するか中絶するか、最終的に決断するために夫婦は話し合いますが、夫は「産むのはお前だから」と妻に決断を丸投げするダメ夫ぶり。

出典:コウノドリ 2巻 TRACK5 無脳症

妊娠・出産には“苦渋の選択”を迫られることもある。また、夫婦はそれを一緒に乗り越えていくものだと考えさせられるエピソードです。涙なしでは読めません。

【4巻 TRACK13 夫のDV】

妊婦が夫からDVを受けてしまうエピソード。暴力を受ける妊婦の姿が痛々しく、夫のクズ加減に憤りを感じます。

もともと支配欲が強い夫は、妊娠中の妻にDVを起こしてしまうケースが多いようです。

出典:コウノドリ 4巻 TRACK13 夫のDV

夫から暴力を受け続けた妻は産後、今度は自分を守るために赤ちゃんを虐待してしまうこともあるようです。

この夫婦に待っていたのは、赤ちゃんを含む家庭の崩壊でした。しかしその結末から逃れるため、妊婦は悩み苦しんである決断をします。

その決断には胸が締め付けられましたが、「母は強し」と感じました。DV夫は雑魚すぎw

【5巻 TRACK15 立ち会い出産】

立ち会い出産する夫婦のエピソードです。

「血が苦手」といって立ち会わない夫はわりといるらしく、作中でもそういう夫がモデルとされていました。

そんな夫に助産師の小松ルミ子は「人生変わるよ」と言って、半ば強引に分娩室に連れていきます。

不服そうに分娩室に入る夫ですが、今度は主人公の鴻鳥サクラが「何もできなくていい」と声をかけます。

出典:コウノドリ 5巻 TRACK15 立ち会い出産

僕はこのエピソードを読んで「立ち会い出産したい」という気持ちが一層強くなりましたね。実際立ち会いましたが、立ち会い出産して本当によかったです。

▼関連記事
【夫の感想】立ち会い出産はしなきゃ後悔するほどの体験でした

「人生変わった」とは言い切れないけど、それほどの体験だったと確かに感じています。妻も立ち会い出産できてよかったと言ってました。

まとめ

『コウノドリ』は産科医療漫画ですが、妊娠・出産について考えさせられるばかりか、女性目線で物事を考えられるようになる作品です。

つまり、男性にすごくおすすめの漫画です。大袈裟ですが、僕は『コウノドリ』を読む前と後では全然違う人間になってる気がします。

妊娠・出産については無知だとか、妊娠中の妻のために何かできることはないかと考えている方は、ぜひ読んでみてください。

『コウノドリ』はドラマ化もされており、2015年10月〜12月に第1シリーズ、2017年10月〜12月に第2シリーズが放送されています。

原作とはまた違った良さがあり、こちらも深く考えさせられるエピソードばかり。こちらもおすすめです。

おわり