こんにちは、初代リーフオーナーの速川幸 (@yukiukkiy) です。

新型「日産リーフ」が9月6日にデビューし、ちょっとずつ情報がまとまってきたところで残念な点をあげていきたい。

新型リーフは、初代オーナーとしてはインパクトに欠ける部分があった。「こうだったら良かったのに」という点も含めて述べていきたい。

コックピットが先進的ではない

新型リーフのアクセルペダル

▲新型リーフのコックピットだが、良くも悪くも「普通」だという印象を受けた。ナビもメーターも、なんだか普通のクルマである。

新型リーフのメーター

▲スピードメーターは初代がデジタル表示だったのに対し、新型ではアナログ表示。なんだか「EVらしさ」が薄れたような印象を受けてしまう。

個人的にはスピードメーターの表示領域を小さくし、その分他の情報をグラフィカルに大きく表示してほしかった。これでは先進性をあまり感じない。

また新型リーフに搭載されている「EV専用NissanConnectナビゲーションシステム」が、初代から大きく進化していないような印象を受ける。「Apple CarPlay」に対応しているが、目新しさがない。

プリウスPHVの11.6インチT-Connect SDナビゲーションシステム
▲プリウスPHVの11.6インチナビ

出典:http://toyota.jp/

テスラやプリウスPHVで採用しているタブレット端末のような大型ナビなんかは先進的だし、操作性もいい。マイナーチェンジで刷新することを望む。

アクセルペダルがオルガン式ではない

新型リーフのアクセルペダルは「吊り下げ式」だ。個人的には「オルガン式」を採用してほしかった。

オルガン式のメリットは、かかとをフロアにつけたままアクセルペダルを踏めるので、かかとがズレにくく、アクセルペダルをコントロールしやすい。また、それが運転時の疲労の軽減につながる。

これは「e-ペダル」と相性抜群だと思うのだが、どうだろう?

新型リーフはアクセルペダル操作だけで発進・加減速・停止まで行える「e-ペダル」を採用し、ブレーキペダルに踏み替える回数を従来のクルマに比べて9割も減らすことができる。

つまり、アクセルペダル操作がそれだけ多いということ。この場合、アクセルペダルをコントロールしやすく、運転時の疲労軽減が期待できる「オルガン式」の方が最適だと僕は思う。

80%充電に40分もかかる

新型リーフはバッテリー容量が増えたことによって、急速充電時間も40分に増えた。

それ自体はしょうがないことなのだが、充電に時間がかかるということは、充電スポットでの順番待ちに遭遇しやすくなったということだ。

僕は日産でよく急速充電を行うのだが、充電中に他のリーフオーナーから「充電したばかりですか?」と聞かれたことがあった。「充電したばかりですよ」と答えると、そのリーフオーナーは残念そうに去っていった。なんだか申し訳ない気持ちになった。

これからそういうことが起きやすくなると思うと、ちょっと切なくなる。ぜひ充電時間を短くするか、急速充電器の設置を充実させてほしい。

充電ソーラーパネルの設定がない

プリウスPHVでは、駐車中に太陽光をEV走行用エネルギーに変える「ソーラー充電システム」を採用している。

プリウスPHVのソーラー充電システム
▲プリウスPHVのソーラー充電システム

出典:http://toyota.jp/

これによって最大充電量6.1km/日、平均2.9km/日を充電できるという。なんという画期的な充電システムであろうか。

新型リーフは残念ながらそのような設定はない。まあ当たり前だろう。言ってみただけである。

リーフは100%電気で走る電気自動車であるわけだから、平均2.9km/日では腹の足しにもならない。

仮に充電ソーラーパネルを搭載したとしたら、EVの特性である「低重心」が活かされなくなってしまう。

しかし、平均10〜20km/日を充電できるほどテクノロジーが進化したとしたら話は別である。通勤する走行距離分を充電ソーラーパネルで充電できるとしたら・・・ワクワクする。

まとめ:良くも悪くも普遍的なクルマである

以上、僕が感じた新型「日産リーフ」の残念な点である。80%充電と充電ソーラーパネルに関しては、強いて言えばレベルである。

エクステリアに関しては、僕は残念とは思わない。旧型より受け入れられやすいデザインになっていながら、率直にかっこいいと思った。

どうやら日産は、EVを先進性を追求して特別な存在とするよりも、より多くの人達に手が届きやすい「普通のクルマ」としたいようだ。

新型リーフは、充実した先進技術の搭載やバッテリー容量がアップしているのにもにもかかわらず、価格は初代のほぼ据え置きだ。

もし上記で述べた残念な点が逆のことであったなら、新型リーフの価格はグーンと上がってしまい、「特別なクルマ」となっていたかもしれない。

その点、初代リーフは普通のクルマではなかった。個性的なエクステリアや短い航続距離、当時の充電インフラが普及していない環境では、「新し物好き」しか買わなかった。

しかし今では充電インフラは普及が急速に進み、新型リーフは初代の弱点を克服してきた。もはや誰もが乗れるEVであり、街中に溢れる「日産リーフ」が目に浮かぶ。