2018年8月4日に新東名高速で強制停車させた男が、Twitterなどで話題になっていました。

その問題行動の内実を、強制停車させられたドライバーが撮影していたのです。

男は降車するや、ご立腹な様子。腕をまくり、刺青を見せびらかし? 威圧する様子も伺えます。

そして罵声を浴びせますが、撮影されていることに気づいた途端に怯み、悔し紛れにタバコを投げつけて退きます。

その後も蛇行や減速などで挑発(あおり運転)を繰り返しますが、強制停車させられたドライバーにぶち抜かれます。

・・・話はここで終わりではありません。

このままでは気が済まないのか、その1時間後。他のドライバーに標的を移し、再び強制停車させています。

男はまたも強制停車させられたドライバーから撮影され、Twitterで公開されているのですが・・・

助けにきたお兄さんらに尻込みし、そのまま退いていく様子が伺えます。なんかかっこ悪いですね。

てゆーか・・・

「東名高速夫婦死亡事故」があれだけ話題になったのに、なぜ同じことを1日に2回もやっちゃうの!?

高速道路で強制停車させられたら、いつ後ろから追突されて死ぬかわかりません。もはや死のカウントダウン、考えただけで鳥肌が立ちます。

男が犯した行為は、無差別殺人未遂となんら変わりません。強制停車させられたドライバーは、死んでもおかしくなかった状態でした。

高速で強制停車させられたドライバーに原因はない?

なかには見境なく、あおり運転するドライバーがいます。「誰でもよかった」と無差別殺人をする人間もいるくらいですから。

でも・・・

自分の無意識の運転操作が原因で、相手からあおり運転されることもあります。

例えば

  • 車間距離を詰めた
  • 強引に割り込んだ
  • 追越車線をだらだら走った
  • パッシングやクラクションを鳴らした

などです。

僕は強引に割り込んできた相手に思わずクラクションを鳴らしてしまったことがありますが、その後あおり運転されました。さらに両車が信号停止した際、「やんのか、こらぁ!?」と面罵されました。

つまり僕がクラクションを鳴らさなければ、相手からあおり運転されることも面罵されることもなかったのです。

なので新東名高速においても、強制停車させられたドライバーに原因はなかったとも限りません。でなきゃ強制停車させられてまで面罵されないと解釈もできるからです。

だとしても「クルマを凶器化」した男が非難されるのは当然です。強制停車させられたドライバーはそのつもりは全くないはずです。

そもそも僕には事実がわからないので原因を決めつけることはないし、今回は原因について述べたいわけではありません。

なぜ男は新東名高速で強制停車させたのか? その「目的」です。推測ですが、考えていきます。

高速で強制停車させるドライバーの目的は?

「高速道路で強制停車させる」という行動は、当然ですが問題行動です。なのに実行してしまうのは、その目的に理由があります。

アドラー心理学によると、人が問題行動を起こす目的には「5段階」あるので、それから説明します。

【人間の問題行動】

  1. 称賛欲求
  2. 注目喚起
  3. 権力争い
  4. 復讐
  5. 無能の証明

まずは称賛を求め、次に注目されんと躍起になり、それがかなわなければ権力争いを挑み、今度は悪質な復讐に転じる。そして最終的には、己の無能さを誇示する。

引用:幸せになる勇気

つまり、人の問題行動とは徐々にエスカレートしていくわけです。

では「高速道路で強制停車させる」という問題行動はどの段階か? またその段階の前後にはどんな問題行動を起こすと考えられるか?

ドライバーの運転行為と照らし合わせ、初期段階から考えてみましょう。

1. 称賛欲求

例えば「いつも安全運転を心がけているから、ほめてほしい」と考えるドライバーがいる。傍から見れば善良ドライバーです。

でもその目的は「ほめてもらうこと」であり、「もっと自分を尊重してほしい」という愛の希求です。

安全運転は、物事の善し悪しを判断した上で「善いこと」をするだけです。ルールだから守るだけ。しかし、その意識が強いわけではありません。

2. 注目喚起

せっかく「善いこと」をしたのに、誰もほめてくれない。すると人は「ほめられなくてもいいから、とにかく目立ってやろう」と考えます。

例えば、周りに迷惑がかかるような急発進、急加速、空ぶかしなどの運転行為。この行動原理は「悪ぶる」ではなく、とにかく「目立つ」です。

「善いこと」ではなく「悪いこと」で他者から尊重を求め、自分の居場所を確保しようとします。なので正常な判断ができず、マナーの悪い運転が目立ってきます。

3. 権力争い

『注目喚起』もかなわなければ、『権力争い』に突入します。ここからは悪質な運転行為が目立ってきます。

例えば、あおり運転などして挑発を繰り返したり、逆にされて反抗したりして、自分の「力」を誇示しようとします。

この段階から、当事者同士で解決することが難しくなります。だからドライブレコーダーが注目されたり、警察の取り締まりが厳しくなっています。

4. 復讐

あおり運転などして『権力争い』を挑んだが、勝てない。相手にされず、自分の力を誇示することもできない。すると『復讐』を画策するようになります。

1〜3の行動原理は「もっと自分を尊重してほしい」という愛の希求でしたが、それがかなわなくなると一転して「いっそ自分を憎んでくれ」と憎しみだけで相手とつながろうとします。

それはストーカー行為のようにエスカレートし、周りを顧みない行動を起こします。その結果が「高速道路で強制停車させる」という問題行動です。

もはや当事者同士で解決はほぼ不可能なので、110番通報するなどして周りに助けを求めるべきです。

5. 無能の証明

愛はおろか、憎むことさえしてくれない。居場所もなければ、何かをやり遂げる力もない。すると、自分はいかに無能かを「証明」しようとします。

この段階では、運転すらままならない状態でしょう。何事にも無気力になり、何事にも自らブレーキをかけようとします。

高速で強制停車されないためには?

前述の通り、高速で強制停車させるドライバーの目的は『復讐』です。

その標的が自分ともなれば「殺される」可能性があるので、そうならないために対策を考えてみました。

相手を見極める

まず高速で強制停車させられる前に、それを実行するようなドライバーかを見極めます。前述の『人の問題行動』を参考にしましょう。

周りに迷惑がかかるような急発進、急加速、空ぶかしなどしているドライバーなら、その問題行動は『注目喚起』です。下手に関わると『権力争い』にエスカレートするので、できるだけ距離をおきます。

あおり運転などして『権力争い』を挑んでくるドライバーなら、いち早くその争いから降ります。挑発に乗ってしまえば、相手の思惑通りになります。

ここまで見極められれば、相手の問題行動の段階を『復讐』まで上げることなく、高速で強制停車されられる可能性は低くできます。

自分の運転を見直す

前述の通り、自分の無意識の運転操作が原因で、相手からあおり運転されることもあります。

例えば、無意識に車間距離を詰める。相手によっては、あおり運転されて「権力争いを挑まれた」と捉えられます。その結果、急ブレーキを踏まれたりすることも。

これもあるあるですが、無意識に追越車線を走り続ける。そもそも違反ですが、あおり運転される原因にもなります。

自分の運転が無意識に迷惑になってないか? 違反になってないか? 今一度見直します。

周りに助けを求める

仮に挑発に乗って『権力争い』を制しても、次は『復讐』が待っています。(『権力争い』をしたつもりはなくても、相手にとってはそのつもりです。)

高速道路で強制停車させられた。どうする?

まず謝る。腑に落ちなくても、頭を下げるなどして謝罪の意を伝えます。

それでも相手が降車して迫ってきた。どうする?

まだ謝る。あと念のため、ウインドウを閉めてドアをロック。ドラレコを指差したり、スマホで撮影するなどします。

それでも相手は執拗に面罵してくる。どうする?

110番通報します。前述していますが、当事者同士で解決はほぼ不可能なので、最終的には周りに助けを求めるしかありません。

まとめ

クラクションの話を前述していますが、僕はそれ以来、むやみに他者に介入しないように心がけています。

相手がどんな人間かわからないのに下手に関わると、問題行動の段階を上げてしまい、最悪『復讐』される可能性があるからです。

しかし他人事ではありません。僕も会社で上司に怒られたりすると、称賛を求めてしまうことはあります。

そこで大事なのは、その問題行動がエスカレートしないように客観的に自分を見ることですね。

それを心がければ、自分が復讐者になることはないと思います。

それでは。