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「S660とコペン、どっち買おうか迷ってます」とYouTubeでコメントをいただくことがあります。

最も端的に答えるならば「フィーリングの合う方を買いましょう」でしょうか? 付き合うならフィーリングの合う彼女ってことですね。

でもそれでは付き合ってから相手の本性がわかったとき、後悔することもあると思います。

そうならないように、S660とコペンの違いを簡単に述べながら、僕なりに購入を後押ししたいと思います。

僕はS660に乗ってますが、もちろん贔屓するつもりはありませんよ。客観的なアドバイスになるように努めます。たぶん笑

まぁどっちを買ってもらっても、この手のクルマを選ぶドライバーが増えることは実に嬉しいことです。

S660とコペンの比較

エクステリアの比較

S660のエクステリア

コペンのエクステリア

スポーティ度はS660の方が強いけど、コペンには外観が異なる3つのモデルがあります。ローブはガンダムっぽく、エクスプレイはそれをさらに強調、セロはクラシックな印象です。

好みの問題なので「こっちの方が良い」とは言えないものの、個人的には直線基調のスタイリッシュなS660が好み。全高がとにかく低く、低く地を這ってる感じがたまらないです。

ただオープン状態の場合、コペンの方がオープンカーとしての華があります。S660はオープンにしてもタルガトップのため、見栄えがあまり変わらないですね。

インテリアの比較

S660のインテリア

コペンのインテリア

内装は、価格を考えればどっちも納得の仕上がり。上級グレードとなればカラーバリエーションの選択肢は増えるし、これも好みですね。

室内の広さ(室内長×室内幅×室内高)ですが、

S660 => 895mm×1215mm×1020mm
コペン => 910mm×1250mm×1040mm

数値上はコペンの方が広く、居住性が良いです。高身長ドライバーでも圧迫感を感じにくく、乗り降りもしやすいでしょう。S660は、身長180cmくらいで頭が天井に当たるようです。

前方後方視界も、コペンの方が良いです。S660は、前後ピラーが視界の妨げになります。最小回転半径(S660は4.8m、コペンは4.6m)が小さい分、取り回し性もコペンの方が良いです。

メーター表示方式にも違いがあり、S660がデジタル、コペンがアナログ。ここで好みの違いが大きく分かれそうですが、オーソドックス見やすさで言えばコペンでしょうか。ただS660も情報配置がシンプルで見やすいです。

動力性能の比較

S660 コペン
エンジン型式 S07A KF
最高出力 64ps(47kW)/6000rpm 64ps(47kW)/6400rpm
最大トルク 10.6kg・m(104N・m)/2600rpm 9.4kg・m(92N・m)/3200rpm
総排気量 658cc 658cc
内径×行程 64.0mm×68.2mm 63.0mm×70.4mm
圧縮比 9.2 9.5

どっちも3気筒ターボエンジンを搭載。軽なのでパワーはないけど、どっちも軽快に走ります。燃費も良い。(S660は21.2〜24.2km/L、コペンは22.2〜25.2km/L)

ただやはりトルクが勝るS660の方が、2000回転辺りから立ち上がりに機敏さがあります。N系と同じエンジンでも専用チューンされているのと、20kg近く軽量なのもあるでしょう。(S660は830〜850kg、コペンは850〜870kg)

ただフィーリング的には、コペンに分があります。純正状態でも、コペンは低音が響くエキゾーストサウンドが印象的ですが、S660はエンジンノイズ(メカノイズ)が気になります。ドライバーのすぐ後方にエンジンがあるのが災いしてます。

ちなみに僕は、今はさほどエンジンノイズが気にならなくなってます。エンジンオイルを変えたり、エアクリやマフラーを交換することで多少改善しました。エンジンから出る音は吸排気音、燃焼音、摺動音からなるので、そのバランスを調整した感じです。

走行性能の比較

駆動方式は、S660がMR、コペンがFFです。よって操舵感や操縦性に大きく違いがあります。

まずコペンは、ステアリングの応答遅れがなく、しっかりリアがついてくる印象の走り。どっしりとした安定感があります。高剛性を謳う「D-Frame」が効いてるのかも。

対してS660は、俊敏な走りが特徴的です。回頭性が鋭く、タイトコーナーでも素早く曲がっていくイメージ。回頭性が良い分、立ち上がり加速も高いトラクションを得られる印象です。

MRはオーバーステアのイメージがありますが、S660はアジャイルハンドリングアシストやハイグリップタイヤを採用していることもあり、その傾向はあまり見られません。むしろ弱アンダー、でも基本ニュートラルステアなので、安定かつ楽しくコーナーを曲がれます。なので身構える必要はありません。

ブレーキですが、コペンは後がドラムブレーキ、S660は前後共ディスクブレーキです。なので高速走行時のブレーキ安定性などでは、S660に分があるでしょう。シティーユースではさほど大きな違いはないかと。

乗り心地・快適性の比較

乗り心地は2車とも悪くありませんが、どっちかというとS660の方がしなやかに動く印象です。どうやらコペンはSのビルシュタインの場合、足が硬いみたいです。

静粛性は、コペンが有利でしょう。電動ハードトップなので、ソフトトップを採用したS660より車外から入ってくる音が小さいです。

逆にS660は、車外から入ってくる音が大きい。特にエンジン音。エンジンがドライバーのすぐ後方にセットされているので、まぁしょうがないですね。

前述した通り、コペンの方が室内が広くて乗り降りもしやすい。取り回し性も良いので、それは総じて快適性にも繋がっています。

積載性の比較

どっちも2シーターオープンスポーツカーという同じカテゴリーの車なのに、積載性は月とスッポン。使い勝手を求めるなら断然コペンです。

S660はリアにトランクスペースがないので他の車と同じように荷物を積めず、代わりにフロントのユーティリティボックスに荷物を積みます。しかし容量が小さく、ラジエターの熱でボックス内は熱くなるので、入れられるものは限られます。

対してコペンは、オープン状態でもリアに少なからず荷物を積めます。クローズにすれば、それは他の車と同じように荷物を積めます。

屋根の比較

2車ともオープンカーですが、S660は手動ソフトトップ、コペンは電動ハードトップという違いがあります。

軽快な走りを求めるなら手動ソフトトップですが、ソフトトップの開閉には1分ほど時間がかかります。ドライバーが車外に出る必要があるのも煩わしいですね。

でも電動ハードトップなら、開閉に時間がかかることもなく、ドライバーが車外に出る必要もありません。またハードトップは樹脂製なので耐候性にも優れ、防犯面でも安心です。

なので気軽にオープンドライブを楽しみたいなら、コペンですね。

S660とコペン、どんなドライバーにおすすめ?

オープンドライブを追求して楽しみたいなら?

コペンです。

前述した通り、気軽にオープンドライブを楽しみたいなら、電動ハードトップです。

信号待ちでも手軽にオープンにでき、突然の雨でもすぐクローズにできます。気ままにオープンドライブを楽しめるでしょう。

またハードトップなので、屋根に雪が積もっても安心ですね。青空駐車でも問題はないでしょう。

ちなみにTAKE OFFから「ワンタッチリモコンキット&ルーフ開閉車速キャンセラーキット」が販売されています。

スイッチ一つで屋根の開閉ができ、走行中でもそれが可能になるわけですね。オープンカーライフがさらに満喫できますね。

スポーツドライビングを追求して楽しみたいなら?

S660です。

積載性など多くの代償を払っていますが、MRならではの運動性能はやはり魅力です。

クルマで最も重いエンジンが中央にあることでフロントが軽く、シャープな旋回感覚を味わえます。

MRは運動性能を重視する高級ピュアスポーツカーが採用するのがほとんどなので、手頃にそのドライブフィールを味わえるのも魅力ですね。

彼女とドライブしたいなら?

コペンです。

前述の通り、S660はトランクがないので荷物をほとんど載せられず、1泊2日の旅行さえ厳しいです。

S660で妻と1泊2日の旅行に行ったことがありますが、カバンなどの荷物は助手席の足元とシート裏になんとか積みました。かなり強引に笑

積めるは積めたのですが、助手席の快適性は損なわれ、妻はかなりキツそうでした。トランクがあるコペンなら、こうはならなかったでしょう。

雪国に住んでいる

コペンです。

MRより、FFの方が雪道を走る上では幾分か安心でしょう。後輪駆動はスタックしやすいですからね。

また屋根がハードトップなので、青空駐車で大雪は降っても安心です。ソフトトップの場合、屋根が押しつぶされるんじゃないかと心配になりますね。

まとめ

S660とコペンの違い、そして2車はどんなドライバーにおすすめなのかを述べました。少しは参考になったでしょうか?

S660はある意味、4輪のバイクですね。基本的に「1人乗り」と割り切った方が良いと思います。

その点コペンは、後部座席は不要かつ荷物も少ないなら、クルマとしての使い勝手は普通に近いと思います。

それでは!