こんにちは、ハヤさん(@fastriveryuki)です。

ちょっと気になるニュースがあったので、その内容を産経ニュースから引用します。

トヨタ自動車は3日、ハイブリッド車(HV)など電動車の関連技術の特許約2万3740件を無償で開放すると発表した。電動車の製品化に向けた技術支援も行う。モーターやシステム制御などの技術が対象で、世界的に環境規制が厳格化される中、他社のHV導入を促す。HV市場そのものを拡大させることで、関連する部品の供給量を増やし、コスト低減につなげる狙いもある。主要部品を共用する電気自動車(EV)の低コスト化も視野に入れているようだ。

引用元:トヨタ、HV特許を無償開放 – 産経ニュース

今回は上記について、ぼくが思ったことを述べます。

トヨタのHV技術の凄さ

トヨタのHVと言えばプリウスがすぐ思い浮かびますが、いわゆるストロングハイブリッドである「トヨタ・ハイブリッド・システム(THS)」を搭載しています。

比較的大きな電池とモーターを搭載しているので、エンジンと電動モーターはどちらも主要動力源であり、エンジンを停止した状態でもしばらくはEVモードで走行でき、大幅な燃費向上を図れるのが特徴です。

燃費性能の高さは折り紙つきです。THS II搭載のオーリス ハイブリッド(販売終了モデル)がJC08モード30.4km/lなのに対し、オーリス 180SがJC08モード16.2km/lですからね。同じ排気量とは思えない数値差です。

トヨタがHV特許を無償開放するメリット

他メーカーのメリット

トヨタのHV技術を活用すれば、より高燃費なHVを低コストで販売でき、商品力アップに繋がります。

また、米国、欧州、中国などが導入する、車種別ではなくメーカー全体で出荷台数を加味した平均燃費を算出して規制をかける「CAFE規制」のクリアが容易になるかもしれません。

さらに、トヨタのHV技術は、PHVやEVでも共通して活用できる技術も多いみたいなので、低コストでより早くNEVへ舵を切れる可能性があります。

トヨタのメリット

HVの市場が拡大することで、グループの部品メーカーを含めて販売も拡大します。HV特許は無償解放されますが、活用する際は製品化に向けた技術サポートを有償で提供するとのことです。

また、HVの市場が拡大していけば、トヨタには仲間が増えます。他メーカーがトヨタのHV技術を活用してEVを開発した場合、トヨタは技術提供を求めやすいかもしれません。

さらに、トヨタのHV技術を活用した電動車が世界的に増えれば、「モビリティサービス・プラットフォーム(MSPF)」のマネタイズに繋がるとトヨタは考えているのかもしれません。

他メーカーにとって本当にメリットはある?

トヨタのHV技術を活用することで、「CAFE規制」をクリアするためのコストが抑えられるメリットがあるかもしれません。

しかし、一定比率のZEV(新エネルギー車)の生産・販売を義務付ける「ZEV規制」を導入する中国にとっては、トヨタのHV技術を活用するメリットは大きくないかもしれません。ZEVにはHVは含まれませんからね。

また「ZEV規制」の一定比率は2030年にかけて段階的に厳しくなるので、中国は相次ぎEV投入計画を発表しています。その流れを受けて、欧州勢もNEVへ舵を切っています。

そこで今さらトヨタのHV技術を活用するというのはイメージできません。トヨタのHV技術をEV開発に役立てようと思うかもしれないですが、テスラもEVに関する特許を無償開放していますからね。

同じく「ZEV規制」を導入する米国カリフォルニア州でも同じです。あちらテスラ車が高性能EVとして人気です。

また、米国は国全体で見れば比較的緩やかな規制で、ガソリンも安いらしいです。働き方改革として、勤務中の従業員の車に無償で給油してあげているくらいです。そういう意味では、高燃費なHVの必要性は大きくないかもしれません。

トヨタの本当の意図

他メーカーにとってトヨタのHV技術を活用することは、EV普及に向けた課題に取り組むべき時間を割き、HVに注力することである気がします。

その間にトヨタは全固体電池を搭載したEVを発表し、世界をあっと言わせる気なのかもしれませんw

はい、以上です。YouTubeでも本記事の内容をアップするので、よければコメントください。(現時点でまだアップできていません。)